二人目の子供を出産した際、私は急死に一生を得る体験をしました。
意識を取り戻してから私は「私の魂はどこから来て何処へ向かうのだろう」という深い問いが心に湧き上がり、答えを求めるように日々を過ごしていました。そんな時、私の前に現れたのがオラクルカードだったのです。
タロットカードには「怖い」という先入観があって距離を感じていたものの、オラクルカードにはポジティブなメッセージが多く手に取ることが出来たのです。
ただカードをシャッフルし1枚選ぶだけで、その時々にピッタリとフィットするキーワードやメッセージが現れ、その言葉を目にした瞬間、私の脳内では次々と連想が広がり、まる頭の中で連想ゲームが始まるような感覚を覚えました。
今まで、自分の感じていることや考えていることを適切に言語化することが難しいと感じていましたが、オラクルカードから与えられたキーワードやシンボルが言葉を見つける道筋を示してくれているようでした。こうして、心の奥に眠っていた思いや感情が自然と言葉になり、少しずつ自分自身のことを深く理解できるきっかけとなったのです。このオラクルカードとの出会いは、私にとってかけがえのないものとなりました。
しかし、オラクルカードと出会って15年以上経った頃、次第にポジティブなメッセージだけでは解決できない矛盾を感じるようになりました。人生は決してポジティブな側面だけでは成り立たず、必ず陰陽のバランスが存在する・・・善悪で語れない現実の両面があるのだと気づいたのです。
特に、私の育った環境は苦しい場面が多くありました。そのため、初めはオラクルカードのポジティブな面に安心感を覚えましたが、それだけでは問題点から目を逸らしてしまうようになったのです。全てに向き合う必要はなく、時には問題から逃げることも大切な要素のひとつではあるものの、私には物事の暗闇に潜む意味の解釈も必要な時期になっていました。
こうして私は、タロットカードを手にする決意をしたのです。タロットを使うことで、さらに具体的な言語化が可能となり、解釈も一層深まっていきました。タロットは単なる占いとして使うのではなく、引き当てた偶然から自分にとって必要なものを拾い上げ、自分と向き合うためのツールだと感じたのです。こうしてタロットカードは、私がより自分をよく知るための大切な存在となったのです。